IT業界にはさまざまな仕事がありますが、健全なIT社会に欠かせないセキュリティ管理を担うのがホワイトハッカーです。自分が身につけているITスキルを駆使して、クラッカーからのサイバー攻撃やウイルス攻撃を未然に防いだり、攻撃された場合に迅速に対処したりします。ホワイトハッカーは、厳密に職種として存在するわけではありません。企業によっては、セキュリティエンジニアとして働いているケースも多いです。セキュリティエンジニアとして企業に勤めるホワイトハッカーは、セキュリティ対策を行うのが主な仕事となります。
自社で開発しているシステムやアプリケーションに脆弱性がないかを診断し、脆弱性が見つかった場合はプログラム改修を行うのです。また、外部から不正アクセスの履歴がないかを定期的にチェックして、システムが正しく運用されているか監視するのもホワイトハッカーの役割でしょう。ホワイトハッカーになるためプログラミングスキルを向上させたいなら、セキュリティに関するツールやスクリプト開発で多用されているPythonの学習をおすすめします。Webサイト経由でユーザーの個人情報を盗み出す事例も多いため、加えてHTMLやPHPといったプログラミング言語の扱いに慣れておけば、問題が起こった場合の対処法も浮かびやすいはずです。プログラミングスキル以外には、ネットワークに接続されるサーバーやデータベースなどの分野の知識も深く習得する必要があります。